頚部筋腫に対するUAE

頚部筋腫は手術しにくい筋腫です。 核出どころか全摘さえもやっかいといわれています。
頚部筋腫にUAEが有効であれば女性にとって大きな福音となりますね。

では、頚部筋腫に対するUAEの治療効果はどうでしょうか。

私は頚部筋腫であろうがなかろうか、粘膜下筋腫の場合、直径が6cm以下ならばまったく安全にUAEができると判断しています。 筋腫分娩(排泄)が起きても6cm以下ならまったく問題がなく、自宅で分娩してくださいということです。

未産婦の場合なら8cmまで経産婦なら10cmまでが安全です。

もちろんそれ以上の大きさの場合でも筋腫分娩をきたしても外来で切除ができます。

アモルクリニックにおけるデータではUAE700例中、頚部筋腫は15例(2.1%)でUAE後に排泄した例は4例(26.6%)でした。
排泄された時期はUAE後6日、7日、18日、21日でした。

つまり頚部筋腫の場合4人に一人が筋腫が排泄され、排泄される時期は3週間以内ということになります。

これはUAE700例というまとまった数の症例を経験したからこそいえることなのです。

症例数が大切であるといわれる所以ですね。