市民講座

11月13日(土曜)の市民講座はおかげさまで盛況でした。子宮筋腫・子宮腺筋症に対する動脈塞栓術に関してわかりやすく解説したつもりでしたが、なにぶん限られた時間内で行わなくてはならず、至らなかった点もあったことと思います。
かなり専門的な質問もありましたが、なんとか回答したつもりでおります。
特に子宮腺筋症に関しては豊富なデータを持っているのですが、詳しく解説しているととても1時間や2時間では終わりません。
本日は午前中に3症例のUAEを行いました。フラットパネル搭載の最新型血管撮影装置はさずがによく見えます。しかもモニターを見ていても目が疲れない。透視時間はいずれも10分程度で、放射線被曝量は100~200mGでしたので、卵巣被曝は30%としても30~60mG,つまり3~6cGでこれはジョージタウン大学から発表された平均23cGを大幅に下回ります。
以前、当院で循環器科の先生がUAEの助手に入られたことがあったのですが、今日も部屋越しに見学されていました。モニターは血管造影室の外にもありますのでカテーテル操作や塞栓物質注入は見ることができるのです。
その循環器科の先生が腸骨動脈の動脈瘤のコイル塞栓術を行ったときは助手としてお手伝いさせていただきました。こうやって院内においても技術交流を行っていきレベルアップしていきたいと思います。最終的に患者さんの利益につながりますし、病院もレベルアップしていく。
こういった環境つくりにも尽力していきたいと思っています。
市民講座は次回も近日行う予定でいます。