UAE市民公開講座

まもなく開院以来1000症例

  2019年9月  2016年4月

1  6分8秒   14分48秒  
2  7分      11分42秒
3  6分48秒    16分
4  8分6秒   18分6秒
5  6分54秒    21分
6  6分54秒    20分48秒 
7  5分54秒    16分12秒

この数字を見ていただきたい。
調布恵仁会クリニック開院以来のUAEの透視時間です。
2016年4月に開院し、まもなく1000症例になります。私自身は1998年からUAEを行っておりのべ3600症例を超えています。
子宮動脈は内腸骨動脈もしくはその分枝(下臀動脈です。)から分岐し、前方に向かって比較的急角度で分岐します。調布恵仁会で行ったUAEの血管解剖を見直すと欧米から発表されている分岐形式とは違っていることがわかりました。

子宮動脈は 下臀動脈の第1分枝45% 3分岐(下臀動脈、上臀動脈、子宮動脈が同時に分岐)43% つまり下臀動脈第1分枝もしくは3分岐でほぼ9割→海外

子宮動脈は 下臀動脈の第1分枝72% 次が内腸骨動脈から直接16%→日本

上臀動脈を越えると下臀動脈になりますから、とにかくカテ-テルは上臀動脈を越えてしまえばよい。(7割以上の確率でそこに子宮動脈があります。)造影してそこに子宮動脈がなければカテーテルを引き戻せばよい。ことになります。

これが判ってから私は格段に早くなりました。さらにUAE前にMRIで血管も描出すれば前もってどこから子宮動脈が分岐しているのかがおおよそ判ります。
この日本人における子宮動脈の血管解剖をまとめて明らかにしてくれたのがUAE瀧塾塾生の石川源先生です。この成果を石川源先生は日本解剖学学会、日本産婦人科学会、日本IVR学会等で発表してくれています。

透視開始からカテ-テルが子宮動脈分岐部まで到達が1分 マイクロカテ-テルが子宮動脈分岐部を通過し子宮動脈水平枝遠位到達まで2分を達成しています。
次の課題はいかに使用する造影剤を少なくするかです。


UAE公開講座

2019年7月24日(水曜)午後3時から4時頃まで

UAE公開講座を行います。開院以来(2016.4.15~)946例になりました。

調布恵仁会クリニック開設以来3年と2か月が経ちました。この間938件のUAEを施行することができました。
本年5月に福岡で開催された第48回日本IVR学会総会のシンポジウムで日本におけるUAEの現況の中で日本全国で行われているUAEの半数が私の手によるものであることが報告されました。
さらに学会総会で本院での症例をもとに日本医大の石川先生の演題が名誉あるfeatured articleに選出されました。
私の元で5年以上にわたって助手(現在は術者としてもUAEを行っている)アルテミスウイメンズホスピタルの浅野先生がIVR学会UAEガイドライン作成委員に選出されました。
矢嶋看護師はインターベンションエキスパートナース試験に一発合格(恵仁会グループ初の快挙です)と少しづつ形になってきました。
当然私も少ない被ばく線量、少ない造影剤使用、迅速な手技を常に考えて透視時間はだいたいの症例で10分以内で施行するようになってきました。決して急いで行うのではなく無駄なことをしない。基本に忠実にする。患者さんの利益を考える。これが最終的には社会貢献につながるわけです。

2019年度のUAE

外科手術と同じでUAEも全症例に報告書を作成しています。使用した塞栓物質、手技時間(これは消毒開始から止血終了まで)、透視時間、被ばく線量、さらに使用した造影剤の量にわたって記載しています。
外科手術であれば、出血量〇〇㎖と記載されます。
UAEも同じように、手技時間、透視時間、被ばく線量、造影剤量も数字ではっきりと出ます。
数字ではっきりと出るのですから素人にもわかります。ここにUAEの厳しさがあると思っています。
本日は3症例でした。すべて10分以内の透視時間、45分以内の手技時間、100㎖以内の造影剤使用量、被ばく線量も65-111mGでした。
常に前進したいと思います。

2018年のUAE

2018年に調布恵仁会クリニックで行われた子宮筋腫に対する動脈塞栓術(UAE)は284症例でした。手技的成功率は100%でした。(ただし子宮動脈のいずれか一方が欠損している場合は片側の塞栓で成功とカウント)
手技に関する合併症はmajorなもの0でした。minorなものとして、穿刺部周囲が青あざになる程度で特別処置を要しない皮下血腫は数例ありました。尚、UAE後3か月でダグラス窩膿瘍のため子宮全摘となったケースが1例ありました。UAEとの因果関係は不明です。
仮にUAEによる感染のため子宮全摘と考えると1/284≒0.35%となります。

また他院に招聘されてUAEを行った2例はいずれも手技的に成功し、合併症なしでした。

また、2017年にUAEをお受けになりUAE後1か月で自然妊娠し2018年に満期出産(初産)された42歳の患者さんがおられました。

2018年の他施設からの紹介患者さんは159名でした。

2016年4月に調布恵仁会クリニック開院以来827症例、府中恵仁会病院以来(2010.5)1657症例、1998年10月から換算すると約3500症例のUAEを施行させていただきました。

2019年も安全・確実・迅速なUAE診療をしてまいります。



透視時間10分以内を目指して

球状塞栓物質であるエンボスフィアは血流にのってゆっくりと末梢に流れていき、粒子径と閉塞する血管径とに相関関係があるためエンドポイントに達するまでどうしても時間がかかってしまい透視時間が(従来のゼラチンスポンジと比較して)延長してしまいがちでした。これは球状塞栓物質の扱いに精通していなかったとも言えます。これを打破するのが目標でした。つまりUAEの透視時間を10分以内で!が自らに課した目標でした。
先週、今週と9症例を自身のみが施行した症例では

8分6秒 4分48秒 19分24秒 7分12秒 9分48秒 4分54秒 6分42秒 8分48秒 9分

でした。

19分24秒かかった症例は卵巣動脈も塞栓したケースでした。

ほぼ目標を達成しました。

常に前進したいと思います。