世界中で行われているUAE

世界中で行われていると書くと、世界は200カ国余りあるのでどの国で行われていてどの国で行われていないのかを知っているのかと怒られてしまいそうですが、先進国といわれている国ではまず行われているようです。これは医学雑誌を見るとわかることなのです。
ロシア、ポーランド、ベラルーシ、イラン、トルコでも行われています。

以前タイ、バンコクの大学の先生がUAEを見学しに来られた事がありましたがその時はタイではまだUAEが行われていないと言っていました。でも今では行われています。
料金は日本と同じで40万円から50万円ほどです。

国によって医療制度が違うのでUAEに対する支払いも違うようです。

オーストラリアではUAEは保険収載されており、病院窓口での支払いはないそうです。

日本でもUAEが保険収載されれば4,50万円の3割負担ですから窓口で14,5万円を支払えばよく、高額医療になるので後に7,8万円が還付されるということになりますね。
そうなればUAE後に再発しても再UAEを選択しやすくなります。

アメリカでは1万ドルから4万ドルと差があるようですが、保険収載されており個人が加入している民間の保険会社が支払う仕組みになっているようです。ただし子宮筋腫に限ってのことであり、腺筋症は該当しないようです。つまり保険会社はUAEの治療効果が筋腫と腺筋症とでは違うということを理解しているということになります。

筋腫の場合は支払う=筋腫に対してはきわめて有効 ということであり、腺筋症に対して支払わないのは筋腫ほどは効果がないと理解しているということなんですね。

保険会社は患者さんに「子宮筋腫ならUAEの施術料を支払いますが、腺筋症は支払いませんよ。」ということです。腺筋症でUAEを希望した場合、アメリカでは保険会社が支払わないので自分で1万ドルから4万ドルを支払わなくてはならないということですね。これならば日本に来てUAEを受けたほうが安くすむので、実際に日本にやってきてUAEを受けた方が何人かおられます。

マダガスカルから見学に来られた先生は私が使用するカテーテルにとても興味を持たれ、マダガスカルに帰国したらぜひ同じカテーテルでUAEを行いたいといっておられました。その先生はフランス人で、あとでマダガスカルを調べてみたらかつてはフランスの植民地だったんですね。

その先生に、「子宮筋腫のUAEはフランス発だから何も私のカテーテルを使わなくてもフランス式でいいじゃない?」と言ったら、「いや、Made in Japan がお気に入りでね。」とおどけていました。