子宮腺筋症に対するUAEの治療効果 -海外の状況-

Journal of Vascular and Interventional Radiology


Volume 22, Issue 7 , Pages 901-909, July 2011.
 
より。
 
欧米においてもUAEの子宮腺筋症に対する治療効果が出てきているようです。米国のIVR学会雑誌に2011年7月に発表された論文によると15の報告、計511名の腺筋症に対する治療効果は、平均2年3ヶ月の経過観察で75.7%で症状改善が認められ、感染等の合併症は認められなかったのことです。
 
子宮腺筋症を根治できるのは子宮全摘術だけですが(それ以外の方法は無効の場合や再発の可能性があります。)閉経になれば腺筋症による症状もなくなるということを考えれば、たとえ3年後、5年後に再発したとしてもそれだけ年月が経っているわけですし、再UAEの可能性やジェノゲストや低用量ピル、GnRHa等のホルモン療法を組み合わせることによって子宮全摘をせずにコントロールし、閉経まで逃げ込むことができうるわけです。
 
UAEは子宮腺筋症に対する有効な治療法になりえると確信しております。