この5ヶ月間で恵仁会病院で40名以上の患者さんにUAEを行いました。外来受診の時点ですでに筋腫もしくは腺筋症と診断されている方がほとんどです。
実際外来受診患者さんの3-4割がUAE適応になっています。つまり6割の患者さんはUAE適応にしていません。理由は
1.UAEを行うには大きすぎる
2.挙児希望で核出術の方が妊娠・出産に有利
3.あえてUAEを行わなくても投薬等で閉経に持ち込める
等です。
私は腹腔鏡下筋腫核出術、子宮鏡下筋腫核出術、腺筋症核出術の適応があると思われた患者さんには、その手術の上手な先生を紹介しています。もちろん紹介状も書いています。当たり前のことですが。
ところで、現在UAEに保険適応がなく、充分普及していないため患者さんは子宮全摘を薦められてからネット等で検索してUAEを考慮するのが実際だと思います。
将来は、子宮全摘を希望しないからUAEを希望するのではなくて、UAEの適応がないために子宮全摘を考慮するという時代になるかもしれません。