府中恵仁会病院に東京UAEセンターを設立させていただきちょうど丸3ヶ月が経過しました。
府中恵仁会病院だけでこの3ヶ月間にのべ30名の患者さんにUAEをさせていただきました。
初診からUAE手技、入院管理、経過観察と一貫して私が行っております。もちろん婦人科鈴木先生の強力なバックアップの元です。
何かあったら婦人科が面倒みてくれるからいいやという気持ちではいけません。
婦人科に面倒見てもらわないように適応を厳格にし、副作用、合併症なく、治療効果を上げるようにしなくてはなりません。
血管カテーテルで子宮筋腫・子宮腺筋症を治療しています。1998年より子宮動脈塞栓術(Uterine Artery Embolization・UAE) に従事し25年目となり、4100症例以上を経験させていただき(202年1月現在)、常に正確で安全な治療を提供すべく努力しています。子宮筋腫・子宮腺筋症の開腹手術を希望されない方は、お早めに受診下さい。UAEに関するあらゆる質問に即答いたします。 UAEは保険適用です。
子宮筋腫に対するUAE
子宮筋腫に対するUAEは1998年10月でした。 それまでは子宮ガンで出血が止まらない症例に対して行ったことはありました。進行したガンだったためガンの治療のためのUAEというより出血を軽減することが目的でした。
子宮筋腫に対するUAEは目的が違ってきます。 筋腫による症状(過多月経、月経痛、圧迫症状)を緩和することが目的です。 仮に緩和が半年程度であれば有効とはいえません。
最低でも3-5年は症状が緩和されていなくてはと考えます。
というのはリュープリンの注射1クールだけでおおよそ1年ほどは症状緩和が可能だからです。
3クール行えば3年ほどは症状緩和が期待できるのです。
UAEに関してはアメリカやフランスのデータでは3年でほぼ85%、5年で80%ほどが症状コントロールされているようです。
なんとなく良さそう思ってしまいますが、私は成績が悪いと思っています。
5年で20%が再発するということです。
あるクリニックだけで年間100症例ほどUAEを行いますが、5年で20%が再発するのなら5年以降毎年20人づつ再発するということになりますから10年やっていれば累積で100人が再発するということになります。
そのクリニックの院長先生と再発率に関して話しましたが「5年で20%も再発していたらやってられませんよ。せいぜい数%といったところですよ。」とおっしゃてくださいました。
ちょっとほっとしました。
子宮筋腫に対するUAEは目的が違ってきます。 筋腫による症状(過多月経、月経痛、圧迫症状)を緩和することが目的です。 仮に緩和が半年程度であれば有効とはいえません。
最低でも3-5年は症状が緩和されていなくてはと考えます。
というのはリュープリンの注射1クールだけでおおよそ1年ほどは症状緩和が可能だからです。
3クール行えば3年ほどは症状緩和が期待できるのです。
UAEに関してはアメリカやフランスのデータでは3年でほぼ85%、5年で80%ほどが症状コントロールされているようです。
なんとなく良さそう思ってしまいますが、私は成績が悪いと思っています。
5年で20%が再発するということです。
あるクリニックだけで年間100症例ほどUAEを行いますが、5年で20%が再発するのなら5年以降毎年20人づつ再発するということになりますから10年やっていれば累積で100人が再発するということになります。
そのクリニックの院長先生と再発率に関して話しましたが「5年で20%も再発していたらやってられませんよ。せいぜい数%といったところですよ。」とおっしゃてくださいました。
ちょっとほっとしました。
UAEの透視時間
透視時間は大切です。 なぜなら透視により被曝するからです。 UAEは骨盤部を透視しながら行う手技なので当然卵巣に被曝します。
専門的になりますが、一時的不妊になる被ばく線量、永久的不妊になる被曝線量は数値で示されています。
私は患者さんにおよそ10分程度の透視時間だし、心配するほどの被曝はありませんよ。と説明しています。
ではUAEの際、どのくらいの透視時間がかかるのでしょう。 アメリカのジョージタウン大学の研究では平均23分程度の透視時間であったと発表されています。
私は最初の1例目からずっと透視時間は記載しているのです。最初の1例目は私は助手でした。最初のうちは私は助手でしたが、7-8例目あたりから私が術者になり、10例目あたりからは手技を行うのは私だけになったのです。1998年の事です。
さて最初の1例目から106例目までの透視時間をグラフにしてみると面白いことがわかりました。
最初の20例のうち透視時間が10分以内だったのは4例ありました。 内1例は第2例目の患者さんでしたから正確に言うと私の手技ではありません。残りの3例はいずれも私の手技によるものでした。いずれも7-8分でした。
第1例目から106例目までのUAEにかかった透視時間は最短3.3分、最長45.2分で平均11.5分でした。
グラフをみてわかったことは数をこなせば早くなるのではなく、数をこなすことにより時間がかかる症例が少なくなると言うことでした。
最初の50症例のうち10分以内の透視時間で終えたのは25例ありました。
つまり最初から私はUAEを短時間に終えていたのでした。
専門的になりますが、一時的不妊になる被ばく線量、永久的不妊になる被曝線量は数値で示されています。
私は患者さんにおよそ10分程度の透視時間だし、心配するほどの被曝はありませんよ。と説明しています。
ではUAEの際、どのくらいの透視時間がかかるのでしょう。 アメリカのジョージタウン大学の研究では平均23分程度の透視時間であったと発表されています。
私は最初の1例目からずっと透視時間は記載しているのです。最初の1例目は私は助手でした。最初のうちは私は助手でしたが、7-8例目あたりから私が術者になり、10例目あたりからは手技を行うのは私だけになったのです。1998年の事です。
さて最初の1例目から106例目までの透視時間をグラフにしてみると面白いことがわかりました。
最初の20例のうち透視時間が10分以内だったのは4例ありました。 内1例は第2例目の患者さんでしたから正確に言うと私の手技ではありません。残りの3例はいずれも私の手技によるものでした。いずれも7-8分でした。
第1例目から106例目までのUAEにかかった透視時間は最短3.3分、最長45.2分で平均11.5分でした。
グラフをみてわかったことは数をこなせば早くなるのではなく、数をこなすことにより時間がかかる症例が少なくなると言うことでした。
最初の50症例のうち10分以内の透視時間で終えたのは25例ありました。
つまり最初から私はUAEを短時間に終えていたのでした。
UAE、IVR、血管造影
今までに行った血管造影、IVR、UAEの症例数を集計する機会がありました。
10年ほど勤務した病院で約2500症例でした(UAEを除く)。UAEは約1850例でした。それ以外に心臓カテーテル(心臓カテーテルを行っていた時代が私にもあるのです。)、他院でのIVRを含めると約4500症例でした。研修医時代の症例は含めていません。
この4500症例という数が多いのか少ないのかはわかりません。
以前勤務していた葉山ハートセンターでは循環器医師によって心臓カテーテルだけで年間1000例以上行われていました。循環器医師は2名もしくは3名でしたから一人当たり330例以上は行っていることになりますね。10年のキャリアがあれば3300例、20年ならば6600例ということになりますから単純に比較すれば私など20年で4500例ですからひよっこ、いやスズメ医者ですね。
ここ数年は年間200例のペースでUAEを行っていますから来年中には2000例を突破すると思いますが、2000例を突破すればまた違った世界が見えてくるような気がします。またUAEは多い年でも年間270-280例でしたから、年間300例を超えるようになればまた違った世界が見えてくる気がします。
そうすれば
「200例に1例ほどとても子宮動脈にカテーテルを挿入するのが難しい場合があるんです。」
「子宮動脈が片側で2本ある人がいます。」
「子宮動脈が片側欠損している人がいます。」
「両側の卵巣動脈を塞栓せざるを得ない場合もあるのです。」
「塞栓効果は塞栓物質だけでなく造影剤の粘稠度や浸透圧にも左右されますよ。(それよりも一番大切なのは塞栓のさじかげんです。)」
「、、、、だったので手技に時間がかかってしまったのです。」
と患者さんに説明しても説得力がでてきますね。
10年ほど勤務した病院で約2500症例でした(UAEを除く)。UAEは約1850例でした。それ以外に心臓カテーテル(心臓カテーテルを行っていた時代が私にもあるのです。)、他院でのIVRを含めると約4500症例でした。研修医時代の症例は含めていません。
この4500症例という数が多いのか少ないのかはわかりません。
以前勤務していた葉山ハートセンターでは循環器医師によって心臓カテーテルだけで年間1000例以上行われていました。循環器医師は2名もしくは3名でしたから一人当たり330例以上は行っていることになりますね。10年のキャリアがあれば3300例、20年ならば6600例ということになりますから単純に比較すれば私など20年で4500例ですからひよっこ、いやスズメ医者ですね。
ここ数年は年間200例のペースでUAEを行っていますから来年中には2000例を突破すると思いますが、2000例を突破すればまた違った世界が見えてくるような気がします。またUAEは多い年でも年間270-280例でしたから、年間300例を超えるようになればまた違った世界が見えてくる気がします。
そうすれば
「200例に1例ほどとても子宮動脈にカテーテルを挿入するのが難しい場合があるんです。」
「子宮動脈が片側で2本ある人がいます。」
「子宮動脈が片側欠損している人がいます。」
「両側の卵巣動脈を塞栓せざるを得ない場合もあるのです。」
「塞栓効果は塞栓物質だけでなく造影剤の粘稠度や浸透圧にも左右されますよ。(それよりも一番大切なのは塞栓のさじかげんです。)」
「、、、、だったので手技に時間がかかってしまったのです。」
と患者さんに説明しても説得力がでてきますね。
経験したUAE症例数
1998年10月からUAEを行っています。 経験した症例数は1800例を超えたようです。
正確な数字はわかりません。というのは招聘されて複数の病院でUAEを施行した数をはっきりと覚えていないからです。
来年までには2000症例を行うつもりでがんばっていきます。
来週は6例、再来週は7例がすでに予定されています。
今後、日本においてUAE症例、UAEの良い適応となる症例は増加していくと思います。
なぜかというと、ある理由があるからです。でもまだ確信がもてません。
そのうちにその理由をここに書きたいと思います。
正確な数字はわかりません。というのは招聘されて複数の病院でUAEを施行した数をはっきりと覚えていないからです。
来年までには2000症例を行うつもりでがんばっていきます。
来週は6例、再来週は7例がすでに予定されています。
今後、日本においてUAE症例、UAEの良い適応となる症例は増加していくと思います。
なぜかというと、ある理由があるからです。でもまだ確信がもてません。
そのうちにその理由をここに書きたいと思います。
日々是UAE
今週は5症例のUAE、来週は月、火で5症例、来週週末に1症例を大阪の病院に招聘されて行う予定です。 特別困難でなければ透視時間は10分以内、カテーテル挿入から抜去まで20分以内で終了させます。
UAEは21世紀の子宮筋腫治療の大きな柱となると考えています。
なぜ、こう言えるのかというと、歴史を考えればわかります。
子宮筋腫に対するUAEが発表されたのは1995年でフランス発でした。日本で最初に行われたのが1997年です。
1995年に発表されたと言うことは少なくともその数年前には実施されたわけで、日本はフランス、アメリカから5年ほど遅れているといえます。
逆に言えば、フランス、アメリカは日本より5年ほど先んじており、そのフランス、アメリカでUAEはすでに標準的治療になっているからです。
後5年すれば日本でもUAEが標準的治療になるとは断言しませんが現在よりは認知されると思います。
UAEは21世紀の子宮筋腫治療の大きな柱となると考えています。
なぜ、こう言えるのかというと、歴史を考えればわかります。
子宮筋腫に対するUAEが発表されたのは1995年でフランス発でした。日本で最初に行われたのが1997年です。
1995年に発表されたと言うことは少なくともその数年前には実施されたわけで、日本はフランス、アメリカから5年ほど遅れているといえます。
逆に言えば、フランス、アメリカは日本より5年ほど先んじており、そのフランス、アメリカでUAEはすでに標準的治療になっているからです。
後5年すれば日本でもUAEが標準的治療になるとは断言しませんが現在よりは認知されると思います。
両側卵巣動脈塞栓の経験
子宮動脈塞栓術の際に、卵巣動脈も塞栓する場合があるとこのブログで書いたことがあります。
通常は片側だけの卵巣動脈塞栓にとどめるのですが、左右の卵巣動脈を塞栓した経験があります。いつか発表しようと思いますと書いた覚えがあります。
http://uae-ivr.blogspot.com/2010/03/blog-post.html
7月10日に発表する予定となりました。
第5回日本IVR学会関東地方会
http://www.jsivr-kanto.jp/pdf/5th_program.pdf
【子宮筋腫に対し両側卵巣動脈塞栓を施行した1症例】
子宮筋腫に対する動脈塞栓術では数%にて卵巣動脈付加塞栓を施行する場合があるといわれているが、通常片側卵巣動脈塞栓のみで、両側の卵巣動脈塞栓を施行したという報告は見当たらない。
今回両側卵巣動脈塞栓を施行した子宮筋腫症例を経験したので報告する。
症例は40歳。1G1P。主訴は過多月経、貧血。他院にてGnRHaを施行されている。MRIにて筋腫は筋層内で径105*99*93mm、一部粘膜面に接していた。血管造影では左右の子宮動脈は細く、両側の卵巣動脈が発達していた。術者の判断にて右子宮動脈、両側卵巣動脈をポンピング法で作成したgelfoamにて塞栓した。筋腫の主たる栄養血管である右卵巣動脈は確実に塞栓した。手技に要した透視時間は16.8分であった。UAE後、筋腫の一部がviableとなったが、縮小は良好で過多月経、貧血は改善された。UAE後2年を経過した時点で月経周期に変化なくFSHの上昇も認められなかった。
通常は片側だけの卵巣動脈塞栓にとどめるのですが、左右の卵巣動脈を塞栓した経験があります。いつか発表しようと思いますと書いた覚えがあります。
http://uae-ivr.blogspot.com/2010/03/blog-post.html
7月10日に発表する予定となりました。
第5回日本IVR学会関東地方会
http://www.jsivr-kanto.jp/pdf/5th_program.pdf
【子宮筋腫に対し両側卵巣動脈塞栓を施行した1症例】
子宮筋腫に対する動脈塞栓術では数%にて卵巣動脈付加塞栓を施行する場合があるといわれているが、通常片側卵巣動脈塞栓のみで、両側の卵巣動脈塞栓を施行したという報告は見当たらない。
今回両側卵巣動脈塞栓を施行した子宮筋腫症例を経験したので報告する。
症例は40歳。1G1P。主訴は過多月経、貧血。他院にてGnRHaを施行されている。MRIにて筋腫は筋層内で径105*99*93mm、一部粘膜面に接していた。血管造影では左右の子宮動脈は細く、両側の卵巣動脈が発達していた。術者の判断にて右子宮動脈、両側卵巣動脈をポンピング法で作成したgelfoamにて塞栓した。筋腫の主たる栄養血管である右卵巣動脈は確実に塞栓した。手技に要した透視時間は16.8分であった。UAE後、筋腫の一部がviableとなったが、縮小は良好で過多月経、貧血は改善された。UAE後2年を経過した時点で月経周期に変化なくFSHの上昇も認められなかった。
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